海外で上手にコミュニケーションを取るためのコツは?

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2018/07/11

どう違う!?日本と海外のコミュニケーションの取り方

英語を話せたら、日本人だけでなく、たくさんの外国人たちともコミュニケーションが取れるのに…と思っている人はいませんか?もちろん、日本語だけしか話せないよりも、英語を話せたほうが、仕事などのチャンスが広がるでしょう。ただ、英語はあくまでも、コミュニケーションのツール。英語を話せるからといって、コミュニケーションが上手に取れるというわけではないのです。特に日本人は、世界でもコミュニケーションの取り方が下手だという話もよく聞きます。
それでは、日本人のどんなところが、海外で通用しないのでしょうか?日本と海外の違いを知ることで、外国人とコミュニケーションを取るためのコツも見えてくるはずですよ。

どう違う!?日本と海外のコミュニケーションの取り方

世界から見た、日本人の特長

まずは、外国人が日本人をどんなふうに見ているのか、日本人の特長と思われていることを知っておきましょう。

  • ・人と同じであることを好み、相手と違う意見を言いたがらない
  • ・表現が曖昧でわかりづらい
  • ・結論を後回しにする
  • ・言わなくてもわかってほしいという気持ちが強い

こういった印象を、外国人たちは日本人に対して持っているようです。要するに、「何だかはっきりしないんだよな」と思われているのでしょう。
このことは、言葉にも表れていますね。日本語は主語がなくても話せる珍しい言語だと言われていて、日本人同士だったら、問題なくコミュニケーションが成立します。ただ、外国人からすると、「え?」と戸惑うことが多いようです。

たとえば、「昨日、海に行ったんだけどさー」と言われたら、日本人ならすぐに理解できるでしょう。しかし、外国人からすると、「え?誰が海に行ったの?」と疑問が湧いてくるそうですよ。

また、結論を先に言わず、説明をまず話し始めるのも、外国人にとってはやりづらく感じることが多いようです。確かに、日本では仕事でもプライベートでも、まず説明や理由を述べてから結論を話すという流れが基本ですね。これは、日本語という言語の仕組みとして、そのほうが表現しやすいということがあるでしょう。それに対して、英語や中国語などは、結論から先に話すほうが表現しやすい言語だといえます。

だから、どちらの表現方法が良いか悪いか、ということではないのです。「だから日本人はダメなんだ」と思わず、日本人にはこういう特長があるんだな、と客観的に理解することが大切です。

日本人と外国人のコミュニケーション、具体的にどう違う?

世界の人々のコミュニケーションを見たとき、日本人と外国人の主な違いは、「調和と自己主張、どちらを大切にするか」ということでしょう。もちろん、調和を大事にするのが日本人で、自己主張を大事にするのが外国人です。(国によっては日本と同じような国民性のところもありますが、ここはわかりやすく説明するために、このような違いだと理解してください)

具体的なケースで説明しましょう。
外国人と一緒に行動していて、「これから、どうしたい?」とか、「食事は何を食べたい?」と聞かれたら、日本人なら「何でもいいよ」と言ってしまう人が多いのではないでしょうか。それは、「相手の意見を尊重した」という思いやりの表れですよね。でも、外国人からは「自分の意見のない、つまらない人だ」と思われてしまう可能性があるのです。
海外では、自分の意見をはっきり言うことが、成熟した大人であることの証。ですから、何か聞かれたときは正直に答えるようにしてください。遠慮は禁物です。これから先もつきあっていくに値する人だと認めてもらうためにも、自分の意見ははっきりと言うようにしましょう。相手の意見も聞きたい場合は、まず自分の意見を言ってから、「私はこうしたいけれど、あなたは?」と聞き返せば、スムーズなやりとりができるでしょう。

外国人とコミュニケーションを取るときのコツ

ここまで、日本人の特長や、外国人との違いを見てきましたが、いかがですか?きっと思い当たることがあったのではないでしょうか。

それではいよいよ、外国人とコミュニケーションを取るときのコツをご紹介しましょう。違う文化を背景に持つ相手に対して、どのように接したらいいのか、ぜひ参考にしてくださいね。

●正直な態度を心がける

日本人同士なら、「穏やかな雰囲気で、波風を立てないこと」が、コミュニケーション上手と思われるでしょう。でも、外国人が相手の場合は、その考えは捨ててください。もちろん、いい雰囲気をつくる努力を否定はしませんが、それよりも、お互いの理解を深めることのほうが重要です。相手が興味を持たなさそうなことを何でもかんでも話す必要はありませんが、自分のことを聞かれたら、正直に答えましょう。「こんなことを言ったら、変だと思われるかな」と不安になることもあるかもしれませんが、そこで曖昧にごまかそうとすると、外国人は不信感を持ってしまいますから、相手との違いを楽しむチャンスだと思って、前向きに話してくださいね。

●やっぱり笑顔は大事!

日本人だろうが外国人だろうが、ムスッとした顔をしている人と積極的に会話をしたいと思う人は少ないでしょう。やはり、明るい笑顔に人は集まります。言葉が聞き取れずに聞き返したり、上手な受け答えができなかったりしても、笑顔が魅力的であれば、友好的な態度で接してもらえるはずです。
ただ、日本人特有のヘラヘラ笑いはしないように、気をつけてください。不愉快なことを言われたり、困っていたりするときに、無理をして笑っていると、「何を考えているのかわからない」と思われてしまいますからね。

●下調べをしておくと、なお良し

前もって外国人と会うことがわかっている場合は、相手の国のことをある程度、調べておくといいですよ。それを元に質問すれば、相手に対して興味を持っていることを伝えられますし、会話も弾むでしょう。相手から質問されたときも、「こういうことを教えてあげたら、驚くんじゃないかな」などと、素敵なアイデアも思いつきやすくなるはずですよ。

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