日本食も善戦!世界の美味しい料理ランキング1位は?

世界の美味しい料理ランキング発表

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2019/11/07

世界の美味しい料理ランキングに日本食は入っている?

昨今では、海外でもよく見かけるようになった「日本食レストラン」。海外の料理は肉料理をはじめボリューミーな印象ですが、日本食は比較的薄味でヘルシーなものが多いため、身体に気を遣いながら美味しいものが食べられると先進国の間では特に好まれていると言います。
それでは、日本食は世界でも美味しい料理として認められているということなのでしょうか?今回は、CNN travelで発表された「世界の最も美味しい食べ物ランキング」を基に、10位から1位までのうんちくをまとめてみました!

世界の美味しい料理ランキングに日本食は入っている?

なかなか個性派ぞろい!10位~7位

まず、10位~7位までの料理を見てみましょう。全体的に個性派ぞろいというか、日本人にとっては馴染みのないものが多いと感じますね。

◆10位:チキンムアンバ(ガボン)

そもそもガボンとはどこぞや? と思ったあなた、ガボンは中央アフリカの大西洋沿岸に位置する国で、緑豊かながら商業的にも程よく栄えているため、観光地としても人気があります。

そんなガボンのチキンムアンバは、ピーナツバターにニンニクやトマト、ショウガなどを加えた鶏肉のシチュー。食材的には日本でも簡単に手に入りますが、ピーナッツバターの風味が濃厚で、パンやご飯との相性も抜群です。

◆9位:アイスクリーム(世界共通)

これには納得! という方も多いのではないでしょうか。コーヒーや紅茶によく合うこってり系も、暑い夏に嬉しいあっさり系も魅力的。

◆8位:トムヤムクン(タイ)

日本でもよく食べられるようになってきたトムヤムクン。カップヌードルのフレーバーとしても一躍人気を博しましたね。これはタイの代表的な料理で、爽やかな酸っぱさが特徴のスープです。

世界三大スープにも数えられるその味わいは、パクチーと香辛料、酸味が相まって非常に独特。一度食べたらクセになるという人も多く、具材は海老やトマト、レモングラス、コブミカン(柑橘類)、ガランガル(ショウガ系のスパイス)が一般的。

◆8位:ペナン・アッサム・ラクサ(マレーシア)

同一8位は、マレーシアの代表的グルメ。ラクサと言えばココナッツ風味のカレーヌードルですが、アッサム・ラクサはやや酸味が効いた甘辛系の麺料理です。
具材はサバフレーク、玉ねぎ、パイナップル、レモングラスなどが主流で、酸っぱさが魅力のタマリンドというフルーツの搾り汁がアクセントとなっています。

お好みでミントをあしらえば、更に本場の味に。麺がツルツルして箸ではなかなか捕まえられないので、レンゲでスープと一緒にすくって食べるのが地元流だそう。

安心感がすごい!?6位~4位

続いては、6位から4位までの結果発表。日本人にとってはなるほど~といった感じの顔ぶれで、安心感すら覚えます。

◆6位:ハンバーガー(ドイツ)

ハンバーガーといえばアメリカだと思っていませんか? 実は、元はといえば発祥はドイツなのです。18世紀ごろ、労働者に人気だったタルタルステーキがやがてハンバーグとなり、歴史の流れで多くのドイツ人がアメリカに移住するようになると、それは「ハンブルク風ステーキ」と呼ばれるようになりました。

1904年、アメリカで開催されたセントルイス万国博覧会で、ハンブルク風ステーキを丸いバンズに入れたものが初めて売り出されたのがハンバーガー誕生のきっかけです。最終的にはアメリカ生まれと言っても良いのかもしれませんが、あくまでもルーツはドイツということですね。
ちなみにハンバーガーに使われる「バンズ」は英語で小型の丸いパンのことで、パティは生地に入れる具材を指します。

◆5位:北京ダック(中国)

日本でも知名度は高い料理ですが、食べたことがあるという人は意外と少ないこちらが5位にランクイン。美味しいことは分かっていても、非常に高級なイメージがありますよね。

これは鶏ではなく一般的に専用のアヒルが使われているのが特徴で、皮だけそぎ落としてネギやキュウリ、甜面醤を一緒に荷叶餅(薄焼きの小麦粉の皮)に巻いて食べます。実はアヒルを吊り下げた状態で焼く方法と密閉窯で蒸し焼きにする方法があるので、目当てのお店に行く前にぜひ調べてみてください。

◆4位:寿司(日本)

日本では国民食と言っても良い寿司が、とうとう4位にランクイン! 現在の握り寿司の原点と呼ばれる「江戸前寿司」も、バッテラやアナゴなどを美しく整形した箱寿司が印象深い「関西寿司」などが代表的で、どれも美味しいですよね。

元々は江戸っ子が生んだファーストフードとして生まれた寿司ですが、現在ではリーズナブルなものから高級なものまで幅広く、ネタも炙りや創作など趣向を凝らしたものが増えています。

地域によって捕れる魚が違う事情もあって、関東と関西では調理の仕方や得意とするネタも異なる(関東はマグロ、関西は白身魚が特に強いなど)と言われていますから、旅行した機会にはぜひ食べ比べてみたいものですね。

ボリューミーで胸いっぱい!3位~1位

いよいよ、3位~1位の結果発表です。子どもの頃から誰もが大好きな食べ物から、ここ数年話題を集めている料理まで様々ですね。

◆3位:チョコレート(メキシコ)

チョコレートはアイスクリームと同じく全世界共通のような気がしますが、ルーツはマヤ文明にあると言われているため、発祥はメキシコということに。

バレンタインをはじめ様々な行事ごとにも馴染み深いチョコレート。語源はメキシコの歴史的な言語であるナワトル語の"チョコラトル"、もしくは"ショコラトル"に由来するとされており、昔は食べた時の高揚感から神の食べ物、もしくは媚薬効果があると思われていた時代もありました。

◆2位:ナポリタンピザ(イタリア)

名前からすると日本人にとってはナポリタン(パスタ)を載せたピザのようですが、この場合は世界無形文化遺産としても登録されている非常に歴史あるピザの形式を指します。

オーソドックスなマルゲリータもナポリタンピザの一種で、イタリア王ウンベルトⅠ世の王妃、マルゲリータが名前の由来です。1889年、マルゲリータ妃がナポリを訪れた時に振る舞われたピザのひとつがまさしく赤(トマト)、白(モッツァレラチーズ)、緑(バジル)とイタリアの国旗を模した色彩だったことから、こう呼ばれるようになりました。

◆1位:マッサマンカレー(タイ)

マッサマンカレーは、元々はタイ南部のイスラム教徒の間で食べられていたご当地カレー。じゃがいもと鶏肉をホロホロになるまで柔らかく煮込み、シナモンやカルダモン、グローブなどのスパイスを加えることで辛さの中にもまろやかな甘みを引き出します。

こういったスパイスはタイカレーではあまり使用されることがないので、やや異色の味わいであるという声も。最近では日本でも他にはないカレーとして注目されており、こちらもカップヌードルのフレーバーとして人気を集めましたよね。

惜しくも世界一にはなりませんでしたが、日本食からは寿司が4位にランクインする結果に。こうして見ると国ごとに多種多様な食文化があることが分かるものの、日本食は確かに世界的に認められているようです。外国人のお友達を誘って、ぜひ一度お寿司を食べに行ってみてはいかがでしょうか?

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